中学一年から高校2年の約5年間にわたってアメリカのカリフォルニア州に住んでいました。
中学も高校も生徒数が3000人以上いるマンモス校で、最初は英語ができないままに渡米したので、まるで大海に突然放り込まれたような状態で本当に大変な思いをしました。
最初の頃はESLという英語ができない外国人のためのクラスに入っていたのですが、その間は同じように外国から移住してきた子供たちと一緒に1日過ごせたのでとても楽しかったです。英語が徐々に上達してくるにつれて、普通のクラスにも参加できるようになりました。
中学は、それでもまだ平和な感じでしたが高校は、まさに新宿のクリニックで健康診断を受けながら見た、テレビドラマで見るような人間関係が、かなり複雑な場所でした。勉強ばかりしている生徒か、遊びに忙しい生徒などくっきり二つに分かれているのが面白かったです。ですが人種によって明らかなランクがあったのには驚きました。一番トップは、白人で次がメキシカン、アジア系、黒人などとなっていて、根深いアメリカの人種問題に驚いたことを今でもはっきり覚えています。